必殺仕事人(ファミリーコンピューター)1990年
雪が降り、あまりにもやることがなかったので、ファミコンの必殺仕事人を10数年ぶりにやりました。
あまり評判がいいソフトじゃないのですが、ここで叩いても仕方がないので、真面目に紹介したいと思います。
江戸の町は華やかであるが、その影で身寄りのない子供や、身売りをする娘などが後を絶たない。 時は文化文政時代。 そんな江戸に生きる仕事人達。 
現在の主水の仲間は9人。 総勢10人の大グループだ。 メンバーは仕置人時代からの戦友、念仏の鉄に、江戸に舞い戻り、小料理屋を営む畷左門、三味線屋を営む、おりく、勇次。 古くからの仲間である、飾り職人の秀、組紐屋の竜、鍛冶屋の政。 直接殺しをするわけではないが、医者の西順之助と何でも屋の加代も仲間だ。 
そんな主水たちのところに、ひょんなことから家族とはぐれ、一人ぼっちの少女、お菊が転がり込む。 おりくが泣いているところを連れて来たのだ。
中村主水 畷 左門 加代 おりく 勇次 順之助 お菊

ある日、少年が門前町の神宗寺(しんそうじ)の妙光尼(みょうこうに)を襲うという事件が発生。 中村主水は番屋でその少年「六」が起こした事件を担当することになる。
事件を調べているうちに、六が誰かに頼まれて行動していたことを主水に打ち明けようとするが、六は何者かによって殺される。 殺し道具は毒針。 そのとき六が持っていたキセルから阿片の匂いが・・・・。 その毒針を竜に見せると忍びの者が使うものだと判明。 竜は主水に身辺に気をつけるように警告する。
奉行所に戻った主水に、筆頭同心の田中が筆頭与力・間村のところにいくように告げられる。 間村は主水にキセルと阿片のことを他言しないように伝える。 
殺された六 妙光尼 与力間村 筆頭同心
田中

主水たちの住む八丁堀の隣、門前町の神宗寺。神宗寺の檀家になると、災いから逃れられたりするという。 門前町の隣の材木町では付け火による火事があったが、神宗寺の檀家だけは被災せずに済んだ。 また、枕元に先祖が立ち、神宗寺の檀家になるように勧めるという。 また先日住職の妙光尼が、若者に襲われたが、その若者の罪を問わないように陳情したことから、さらに評判を集めていた。 そんなこともあり、人々はこぞって神宗寺の檀家になろうとしている。 
もちろん、中村家とて例外ではない。 せんとりつは主水のへそくりを探し出し、檀家に申し込みにいってしまった
左門の料理屋の隣に住む浪人:榎本は神宗寺について不審を抱いていた。 枕元に先祖が立ったという家に、その夜出入りしている不審な影を見たというのだ。 
その数時間後、榎本は殺される。 現場に駆けつけるとそこには筆頭与力・間村がいた。 偶然通りかかったという。 榎本の死因は六と一緒の毒針のようだが榎本の遺体に毒針はない。 もしや間村が針を処分したのか? 
間村はこの殺しと先日の付け火の犯人がわかったといい、主水にこの先の関所近くの山に来るように告げる。

奉行所に戻り、事件を報告する主水。 筆頭同心の田中は、間村から話を聞いていたらしく、この事件は「山賊」の仕業だという。 そして主水に山に向かうように命ずる。 関所近くに行くと政がいた。 政は間村を不審に思い、後をつけてきたのだった。 主水に気をつけるように忠告する。  

山賊のアジトに乗り込む主水。 その時、忍びに襲われる。 忍びを返り討ちにしてアジトに入るとそこにはバッサリと斬られた山賊の死体と間村がいた。 間村は「襲われて仕方なく斬った」という。 負傷したという間村のために救護班を呼びにいこうとした主水の前に、まだ息がある山賊が・・・・・山賊は「俺たちは火付けも浪人殺しもしていない。 本田村の一家を殺すように頼まれただけだ」 「誰に頼まれた?」という主水の問い掛けに対して「ま、ま、」といって息を引き取る山賊。 主水は裏になにかが動いていることを感じていた。


山賊を退治した間村は、南町奉行に昇進した。 六の一件以来、間村に目を掛けられるようになった主水。
就任式の中、港で殺しが起こる。 間村は主水を担当に命ずる。 またもや子供が起こした事件だ。 お京という少女が男を刺したという。 現場に向かう主水。 
そこにいた少女は確かに凶器の包丁を持っているが、とても人を殺せるとは思えない。 そんなとき近くにいた瓦版屋の末吉が、主水に面白いことを教えようといって声を掛けてきた。 どうやら鳴海屋が抜け荷をやっているようだという。  また主水に連絡するといって消えていった。

番屋でお京を取り調べる主水。 案の定、お京は自分はやっていないという。 ある人物に頼まれたらしい。 本当のことを話す交換条件として、主水に頼みがあるという。  その頼みというのは材木町のはずれの家に薬を届けること。 そこには病気の幼い男の子がいるという。 一緒にいるおみつという少女に話せばわかってくれるという。 お京は薬を買うお金を手に入れるために騒ぎを起こしたらしい。
主水は頼みを引き受けた。 お京は主水に本当のことを告げようとするが、差し入れたれた食事に手をつけたところ、苦しみだし、死んでしまう。

死んでしまったお京の頼みのとおり、薬を持って材木町の家を訪ねる主水。 そこにはおみつと小さな少年:太一がいた。 太一はおりくが連れてきたお菊の弟らしい。 おみつはお菊のことを「お姫さま」と呼んでいたという。 太一はお姉ちゃんを守るといっている。 この姉弟には何か秘密があるのか?  そして薬を太一に飲ませる主水たち。 が、太一の容態はよくならない。 
順之助を呼びにいき、戻ってくる主水だが、おみつと太一は殺されていた。 六や浪人:榎本と同様、毒針で殺されている。 なんのために? 死んだ太一の手には地図が握られていた。


順之助は白川家の家老がアヘン中毒で死んだらしいことを思い出した。 家老は世継ぎのことで悩んでいたらしい。 アヘン、忍び、お姫さま、白川家・・・・・。
順之助から秀が白川家に出入りしていたことを聞いた主水は秀に会いに行く。  秀は家老が原因不明の病気で舶来の薬を飲んでいたが亡くなってしまったこと、鳴海屋が出入りしてること、そして女中が消えるうわさがあることを主水に告げる。 主水から太一の死を聞いた秀はお菊の身を案じる。

左門の料理屋に行き、おりくにお菊が訳ありのお姫様の可能性があることを告げる主水。 お菊にそれとなく聞くと、母親から三つの宝のことを聞いていたと話し出す。 かんざしとてまりと刀。 かんざしは主水が山賊のアジトの近くで拾ったものだった。 かんざしをお菊に渡す主水。地図はおそらく刀のありかが書いてあるという。

主水はそこにいた勇次から本田村の娘たちが神隠しにあっていること、そしてそれにはヤクザの権三(ごんぞう)が一枚噛んでいるらしいことを聞く。 
そして瓦版屋の末吉から瓦版を受け取る。 それには鳴海屋が抜け荷、そして神隠しにあった女たちにも関係していたことが書いてあった。 そし末吉は今夜、鳴海屋に忍び込み、証拠を掴むという。

勇次から話を聞いて権三を締め上げる主水。 しかし権三は何も悪いことをしていない、本田村にいって調べてきてもいいという。
本田村に行く主水。 そしてそこで主水はお菊が白川の殿様の子供であることを知る。 そしてお菊のいっていたてまりと刀を探し出す。 その刀には白川家の紋章が刻まれていた。


絡み合っていた糸がほぐれてきたが、相手も黙っていない。 主水に末吉から連絡があり、指定された家にいく主水。 そこで末吉は死んでいた。 知りすぎたらしい。
お菊は秀が預かっていたが、何者かの襲撃を受け、さらわれてしまう。 お菊を必死に探す秀。 ようやくお菊を連れ去った忍びを見つけるが、目の前でお菊が斬られてしまう。 秀の腕の中で息絶えるお菊。


この事件に鳴海屋と権三が噛んでいるのは間違いない。  加代は鳴海屋に女中としてもぐりこみ、鳴海屋と権三の話を聞く。鳴海屋と権三は村の女性を騙し、外国に売っていたのだった、 その報酬としてアヘンを得ていた。  また、奉行:間村が一枚噛んでいることを突き止める。

竜は白川家に潜り込む。 そこに白川の奥方と忍びが悪事の成功を喜んでいた。 奥方の実子を世継ぎとするために、家老を殺し、菊を殺し、今、殿様を殺したのだった。  そして白川の奥方と間村は姉弟だったのだ。

そして神宗寺の妙心尼。 妙心尼は奉行:間村の叔母である。 全ては妙心尼と間村の悪巧みであった。


それに便乗した白川の奥方と鳴海屋に権三。 加担した忍びの首領:紫、間村配下のお庭番:妖幻斎。 ターゲットは決まった。
お菊たちの無念を晴らすため、形見のかんざしを仕事料として仕事人が立ち上がる。
「間村と妙心尼は俺が殺る」と力強く宣言する主水。 仕事人達が、闇に溶け込み、行動を開始した。


神隠しとして外国に売られそうだった女たちは順之助と加代が助けた。 そして何事もなかったように、中村家の一日がまた始まった。
いかがでしたでしょうか? ファミコン必殺仕事人。 遊びたくなりましたか? 冥土の土産(?)にやってみることをお勧めします。
鉄と竜、鉄とおりくさんといった夢の会話が可能です。 ”秀”とかいってなにげに秀さんを呼び捨てにする竜とか凄いですよ。
暇つぶしになると思います。 5時間もあればクリアできると思います。  是非チャレンジしてください。
いいえ、もう結構ですという方はこちら→○
2004/03/21   TOP