沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置人1話「いのちを売ってさらし首」
脚本/野上龍雄
監督/貞永方久












超個人的独断評価:★★★
標的:闇の御前(大滝秀治)、北町奉行(菅貫太郎)他
頼み人:父を殺された百姓の娘
錠の青臭い一言:
   「こういうことは金でやることじゃねぇ。金でやっちゃいけねぇんだ」
仕置人な一言:主水「俺たちのような、ろくでなしでなきゃ出来ねぇ仕事だ」
備考:錠がハトを買っている


 泥棒市にて。竹馬に乗って半次が、袖の下をせびる主水が登場。
この軽快なテンポと、おどろおどろしさを併せ持つのが仕置人さ♪
 一足遅れて鉄が。つるつる頭の山崎さん、「新〜」より全然迫力有ります。
 やっと居酒屋で酒を飲んでる錠登場。鉄の嫌みに、下唇を突きだしてる
錠がカワイイ。
 その錠が、悪党どもを蹴散らし、格好良く娘を助け出す。さすがアクション
スターや(笑)結果、この娘が頼み人となる。
 そして、クシャおじさんで笑わせて、最後おきんが。この最初のセリフで
おきん姐さんの気っ風のよさ、気性が丸分かりです。
と、その時、錠がお姫様をさらったとの噂が・・・が、実は百姓の娘(笑)

 話は、有り体に言えば身代わりに獄門さらし首にされた父の恨みを晴らす
娘と仕置き人達との関わりを描いていくのですが、初回だけに色々あるある。
 この仕事を受けるかどうか、鉄と錠に問い質されて、主水は迷いと恐れを
口にする。「佐渡は良かった・・・」と半分愚痴とも取れるような。しかし、仕事
を終えた後は「俺たちゃ悪よ。悪で無頼よ」と、覚悟を決めたのか開き直り。
今後も続けると言い放つ。
 錠は錠で「おらあ、お金なんか一文も持ってねぇだ」という娘に、
「こういうことは金でやることじゃねぇ。金でやっちゃいけねぇんだ」と。
 なのに、結局最後、娘は身を売って金をつくってしまう。
それを知って、娘を捜そうと遮二無二に走り出す錠がたまらない。
ラストは、仕置を続けるために「その」金を受け取ってしまう錠ですが・・・。
 
 あ、悪人に石を投げるシーンで、石を渡そうとすると拒む娘を見て、
「これで気が済んだんだな」という時の、錠の表情も捨てがたい。
(う〜ん、私も錠にしがみついて泣いてみたい。あ、これはオフレコで)