沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置人15話「夜がキバむく一つ宿」
脚本/浅間虹児
監督/藤原惟繕









個人的独断評価:★★
標的:雲水坊主(殿山泰司)、鳥追い女(伊佐山ひろ子)
頼み人:薬屋実は公儀隠密(堺左千夫)
錠の青臭い一言:「罪も無いもん殺しやがって!」
仕置人な一言:錠「何かをたくらむ奴ほどテメェからボロを出す」
備考:錠の鼻歌が聴ける



 今回は錠と鉄の二人旅。主水と半次は江戸で留守番。
或る藩での仕置を終えた二人は、追っ手の来ないうちに国境を越えようとして、
化け物屋敷と呼ばれる元・庄屋の屋敷に足を踏み入れる。しかしそれは、国境
で公儀隠密を封じ込めるため、街道を封鎖した藩側の企みだった。
化け物屋敷には、同じように足止めを喰った男女11人が集っていた。
誰が公儀隠密か分からない藩側は、全員を始末しようとする。

・・・というのがストーリーですが、ちゃんとオチも用意されています。
次々と人を殺されて、怒り心頭に達する仕置人が(もちろん自分たちの命も
危ないのだけど)、刺客達と丁々発止の駆け引きを展開するのもみもの。
 お互い頭を殴ったり殴られたりの鉄と錠の信頼関係も一際です。
世間ズレした鉄と、一向に世間慣れしない純粋な錠とのバランスもまたGood

そして、純粋さ故にラスト泣いてしまう錠がやっぱり好きだったりします。
錠には生きにくい世の中なのかもしれないな・・・