沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置人24話「疑う愛に迫る魔手」
脚本/松川 誠
監督/長谷和夫















個人的独断評価:★★
 標的:金蔵(加藤和夫)他、地上げ屋一味
頼み人:大家親子(美川陽一郎、瞳順子)の恨みを晴らそうとする錠?
錠の青臭い一言:「もう我慢できねぇ!!!」
仕置人なこと:あれ?!頼み人は?仕置き料は???
備考:錠は大家に信用されている→錠だけは、きちんと家賃を払っているようだ


今回は、観音長屋の地上げ騒動に大家親子の確執が絡むストーリー。
「観音長屋消滅の危機」とばかり、無責任に騒ぐ半次・おきん。それとは対照的に
全く無関心な鉄。主水は今回お休み。
 大家に頼まれて、生き別れになった娘を代わりに引き取りに八王子へ出向く錠。
大家を親とも知らず、天涯孤独になったとつぶやく娘=おとよに、
「天涯孤独のひとりぼっち。それがどんな味がするものか、知らねぇほうがいい。
そのほうが幸せだ」

う〜ん・・・このセリフ、演じている沖さんに重ねてしまいます。
 大家から「親だ」と切り出されても、素直になれず反発して家を飛び出すおと
よ。錠は放っておけず、自宅に泊めるが、これが満更じゃない様子。
錠に岡惚れのおきんもそわそわ。
しかし、長屋は地上げ屋一味の手に渡ることになり、大家は殺され、おとよ
も行方不明になる。やっと探し当てた時、おとよは錠の目の前で殺されてしまった・・

 今回の目玉は、観音長屋の人たち。一致団結して観音長屋を守り抜こうとする。
この住人達が生き生きと描かれているから、仕置人達の生活にリアリティが生まれ、
面白くしているのだと思う。
 錠に関しては、パニックになってるおとよを殴ったり、中盤辺りで「てめぇ達
が!無責任に騒ぎ立てるから!!!」とブチ切れて半次やおきんをどやしつけたり。
おとよを助けようとする場面ではこめかみの血管がピクピクしてたし、とにかく
感情爆発してます。仕置きの場面も言うに及ばず。

頼み人や仕置き料はともかく、地上げ屋一味が一掃されたことで、観音長屋には
平穏が戻ったのでした。めでたしめでたし。!