沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置屋稼業17話「一筆啓上裏芸が見えた」
脚本/田上 雄
監督/松本 明













超個人的独断評価:
標的:与力向坂(上野山功一)、羽左衛門(浜田寅彦)他
頼み人:胡蝶太夫(白川みどり)
市松のいでたち:青の縦縞が入った着流し
得物:二股に分かれた竹串
仕置屋なこと:珍しくツルんでいる市松・捨三・印玄の3人
TOPIX:捨三が主水に刃向かっている!(驚)
 

 
 よくある題材なのだが、役人根性丸出しの主水と他の3人の対比が
面白いストーリー。
 隣の「娘水からくり」ばかりが受けて面白くない芝居小屋の主・羽左衛門は、
与力向坂とも手を組み、手下に「娘水からくり」一座の座長を殺させ、小屋に
火を放ち、その罪を一座の裏方・弥吉になすり付ける。
 その弥吉を捕らえて調子に乗る主水は、濡れ衣だと主張する市松・捨三・
印玄の話を聞こうともせず、仕事の依頼を受けても調べようともしない。
 そこで一座に深く関わり事の成り行きを見守っていた3人は、市松の指揮
のもと独自に調査を開始、主水の目を覚まさせる・・・

 今回、市松は珍しく仕事をしている。それどころか捨三や印玄達と仲良く
画面に収まっており、この回を見る限り、とても一匹狼には見えない。
 また、「水からくり」を披露するお蝶・お雪姉妹の心の動きを敏感に感じ取っ
ているあたり、もしかして他の2人よりも女性に詳しいんではなかろうか?
 いや、これは深読みのし過ぎか。単に洞察力が優れているだかけも(笑)

ラスト、水が赤く染まるのはキチンと計算されていたのだろうけど、主水の
殺しは一目瞭然ではないのか?
 あぁ、それにしても中村家のシーンが多い・・・