沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置屋稼業2話「一筆啓上罠が見えた」
脚本/安部徹郎
監督/藤原惟繕

個人的独断評価:★★
標的:鳶辰(津川雅彦) 
頼み人:おみつ(今出川西紀)
市松の澄ました一言:「二両とは、安い命だな」
仕置屋な一言:捨三「仕置屋と殺し屋とは、まるっきり違うんすから。どうもね
ぇ、(市松を)信用できねぇんだよなあ。いつ裏切るか分かったもんじゃねぇや」
得物:竹串手裏剣と折り鶴付きの竹串
TOPIX:回想シーンで市松の父親(沖雅也)が登場


第2話にして市松の過去編。
この回で現在の市松を形作った背景が分かる。

 冒頭、鳶辰の家に颯爽と現れる市松。しかしそこで目にしたのは、裏稼業から
足を洗ったはずの昔の仲間・源治だった。
殺し屋の元締である鳶辰は、堅気に戻った源治が女房と生まれてくる赤子のため
に裏稼業を再開したと市松に語る。
不審に思った市松は源治を追うが、源治は殺しの的に返り討ちに遭ってしまう。

 源治の女房・おみつは、「金なんか貰わなくたって力貸してやる」と言う市松を
振り切り、仕置屋に夫の恨みを晴らすよう託した後自害。
源治とは友達であり、おみつを競い合った仲だった市松は、主水に「密告したのは
お前じゃないのか?」と疑われたこともあり、自ら真実を突き止めようとするが・・

 自分以外に殺しの的を知っていたのは元締である鳶辰しかいない。
しかし鳶辰は、兄弟分の倅である市松を今日まで育ててくれた「育ての親」でもあった。
 そこで市松が最後に下した決断とは・・・?

 一方、市松を気に掛けつつも着々と仕事を進める主水達。まんまと鳶辰を誘き
出して、一刀両断のもとに真っ二つ!!!。いや〜なかなか豪快ですわ〜。
しかし、その鳶辰はニセモノで・・・。
 考えるに、もともと殺しの場所が浄念寺ってトコからしてアヤシイ。市松の家
は浄念寺の裏手って、他の回でハッキリ言ってますし。主水の確信犯ではないかしらん?
 
ああ、それにしてもラストの市松のお目々ウルウルには、「おね〜さんが慰めてあげるっ!!」
って叫びたいくらいです(爆)
 それでも主水達の方を振り向くときは何時もの不逞不逞しい表情になってるんだから。
さすがと言おうか強がりクンと言おうか。

 とにかく、思いっきり余韻に浸ってしまう仕置屋ワールドなのでありました。