沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置屋稼業21話「一筆啓上迷夢が見えた」
脚本/保利吉紀
監督/大熊邦也















超個人的独断評価:
標的:泉屋(神田隆)、勘助(内田勝正)
頼み人:夫を殺された檜屋の女将
市松のいでたち:ブルーのグラデーションの着流し
市松な一言:「俺が他で仕事するのが、そんなにカンに触るのか」
仕置屋なひとこと:主水「明日は我が身だ・・・。」
TOPIX:市松の殺し屋仲間の勘助登場


筆頭与力職の入れ札(選挙)の裏で暗躍する仕置屋ならぬ殺し屋の影。
疑われた市松は真の下手人を探し出す、といった展開のお話。
 
南町奉行所の筆頭与力が急死し、その座をめぐって与力3人とそのスポンサ
ーが選挙運動を繰り広げる。その最中、泉屋は後押しする与力を筆頭与力の
座に付けようと、殺し屋を雇って他の与力のスポンサーである檜屋を始末する。
 
檜屋の女将から依頼を受けた主水達は、その殺しの手口から下手人は市松
ではないかと疑う。市松が昨夜竹串を削っていたのを印玄が目撃していたからだ。
 
市松は身の証を立てるため檜屋に乗り込み、殺しの痕を確認。仲間・勘助の
仕業と悟る。そしてさりげなく勘助に近づくが・・・
 その頃、主水達は市松を仕置するべく動き出していた。

・・・勘助を仕置きする前に何気なく妻子の有無を尋ねる市松に、仲間への思い
やりが見てとれなくもない。そして勘助が、日頃突っ慳貪な市松の誘いに警戒心
を抱くのも肯ける。これほど用心していたはずなのに、自ら語った「一瞬の間」を
掴み損なった結果だろうか。ま、市松も無傷じゃすまなかったけど〜・・・主水が
仲間である市松を仕置しようとしたように、市松も仲間である勘助を手に掛ける
羽目になってしまった。

「やらなけりゃ、自分がやられる」(by印玄)のが裏稼業としても、なんともイヤ
な商売である。
 
難点をいえば、主水達が市松を仕置にかけようと決意するまでの苦悩を、もう
少し描いて欲しかった気がする。
 
市松の苦悩?・・・それはあの時の瞳が物語っているでしょうから