沖雅也氏主役作品紹介
必殺仕置屋稼業5話「一筆啓上幽鬼が見えた」
脚本/安部徹郎
監督/松野弘軌












超個人的独断評価:★★
標的:およう(三条泰子)、円屋高兵衛(川合伸旺)他 
頼み人:おしん(森崎由紀)
市松の澄ました一言:「どんな汚ねぇ野郎でも、俺の仲間だ」
仕置屋な一言:印玄「外面に菩薩、内心に夜叉。美しい女ほど怖ろしい夜叉の心
を隠しているものだ」
TOPIX:市松の殺しの仲間・竹次郎(志賀勝)が登場


 今回は市松の仲間が出てきたり、脚本的にもドンデン返しが有ったりで、結構
楽しめる話。それに女同士の争いがメインだから、華やかでもある。
 ストーリーは、誰が中州で一番の芸者と認められて絵師に描かれるか、それを
巡る争いに仕置屋が絡んでゆく。
 最初は気乗りしなかった市松も、頼み人の娘が暴行されそうになると思わず助
けてしまう等、結局は手を貸すことになるのだが、芸者おようの悪事を暴いただけ
で手を引いてしまう

 それには自分の仲間も絡んでいたことだし、毎度市松が加わるとは思っていな
い面々、割とあっさりと市松抜きで仕事をすることを承諾したが・・・。
 肝腎の標的は素人に殺され、全てを知っていた市松に一杯喰わされた格好の主
水だけど、笑って許しちゃうのが仕置屋主水。仕置人の頃より、だいぶ丸くなったよ
うである。
 市松は相変わらず、仲間に溶け込もうという気が全くない。些細なことで捨三
とケンカになるし、間に入る主水も大変。 でも、殺しのトリは市松なんだよなぁ。
 
・・・・それにしても女は恐い。安倍脚本は女の業が、これでもかと描かれてい
る気がする。
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 脚本的は面白いけど、市松主役というのは違うか。
オチを書かないと、今一つ市松の活躍が分からないかしら。難しいとこです。