必殺仕業人解体新書
第22話「あんたこの迷惑をどう思う」
脚本/猪又憲吾
監督/工藤栄一

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超個人的独断評価:★★★
標的:伊達家家老・間 監物(天津 敏)、口入れ屋・藤兵衛
頼み人:水野里江(珠めぐみ)
剣之介の家:焼け落ちた廃墟
やいとやの縁起担ぎ:なし
仕業人なこと:千勢先生の食べた鯛を物欲しそうに見る中村家

窮地に落ちた仕業人グループを描いた作品。
藩の不祥事の責任を取る形で腹を切らされる事となった夫から、真相を告げられ、
夫の無実と不祥事の真相を暴こうとする、里絵。
義理の弟で瓦版屋の清二郎と一緒に真相を書いた瓦版を作る。
一方、家老は「闇の口入れ屋」といわれる藤兵衛に里絵の始末と瓦版の回収を依頼。
藤兵衛の手下に追われた清二郎が瓦版を剣之介とお歌に預けたことから、事態に仕業人も巻き込まれる。

「闇の口入れ屋」と「仕業人」の対立構造もいい。(あまりにも対照的)
1両、2両で庶民の恨みを晴らす仕業人と、千両、2千両で旗本や大名の裏仕事を行う闇の口入れ屋。

お歌は藤兵衛一味に捕らえられる。すぐさまお歌の口封じをやいとやに命じる主水。
しかし、捨三は反対する。
「やめろ!殺す前になぜ助ける事を考えないんだよ、冷た過ぎるよ、ひどすぎるよ。寂しいじゃない」
と叫ぶ。
主水は続ける「俺が捕まってやいとやに殺されても、俺は文句はいえねえ。それが俺達の生き様だ」。
状況判断からすれば、主水の主張が正しいのだが、捨三の言うこともわかる。主水は口封じを猶予する。

その頃剣之介はお歌の為に孤軍奮闘していた。。

最期はなんだかんだで剣之介のこともちゃんと考えていた主水。それを知った捨三はうれしそうであった。