必殺仕業人解体新書

第24話「あんたこの替玉をどう思う」
脚本/中村勝行
監督/大熊邦也
top 個人的独断評価:★★★★
標的:女盗賊・お艶(夏 純子)とその一味
頼み人:捨三
剣之介の家:焼け落ちた廃墟
やいとやの縁起担ぎ:
仕業人なこと:ちゃっかり貯金していた捨三

必殺シリーズ200回記念として、過去のレギュラーが大挙してゲスト出演していることで有名な作品。豪華ゲストに惑わかされがちですが、作品としても素晴らしい出来だと思います。
昔、捨三の近所に住んできたお弓が江戸に出てきた。田舎で生活ができなくなったため、身を売りに来たのだ。捨三は、身請けをしようかと悩み、一度主水に合ってくれと頼む。だが、捨三と主水の前に現れたのは、顔は同じでも、まるで別人のお弓だった。
実はそのお弓は、女盗賊・お艶が、自分に似ているお弓をお艶として身代わりに奉行所へ捕らえさせ、自分がお弓になりすましていたのであった。
からくりを突き止めた仕業人たちは、今度は牢の中のお弓とお艶をもう一度すり替えることにする。

とにかく面白い本編。まるで新仕置人のような娯楽性に富んでいる。
今回の頼み人は捨三。といっても捨三が金を隠して貯めているところをなぜかやいとやが知っていて勝手にみんなで金を取っていってしまうんですが・・・。
で、いつもはてんでバラバラの仕業人達が、きっちり計画を練り、リハーサルまでして難関である、牢の中のお弓とお艶を入れ替にチャレンジする姿はなにかすがすがしい。なんだかんだいっても、みんな捨三のために一生懸命なんでしょう。