必殺仕業人解体新書

第9話「あんたこの仕組をどう思う」
脚本/猪又憲吾
監督/松野宏軌
top  超個人的独断評価:★★
標的:旗本秋葉兵庫(早川保)とその一味
頼み人:おたか(中原早苗)
剣之介の家:焼け落ちた廃墟
やいとやの縁起担ぎ:おみくじ帳に「水難の相あり」と出ていたので、水浴びをする。
仕業人なセリフ:「物価も上がってるし」by剣之介

今回のお話のテーマは「弱い立場の女たち」:中心人物はやいとや。
「隠しバイタ」と呼ばれる、お上未公認の女郎。亭主が罪人だったり、病人や幼い兄弟の生活の為
に仕方なく身を売る女性達。
その女性たちをなんとか自立させようと支えるおたかとその女性達を食い物にしようとする旗本一味と
仕業人の絡みを描いた作品。

まあ、なんといっていいのか、生活感溢れまくりのお話。
「800」とか「600」とか「500」とか、なんの数字かと思えば小判の数ではなく、文の数。
これが悪人の口からでているのは結構凄いかも。
そばを食べたり子供をあやしたりする女郎のみなさんもいい感じ。

悪人どもは、「隠し売女」からようやく足を洗えた女性に強引に客を取らせようと、脅迫・暴行し、自害に追い込む。
これで見事、仕業人のターゲットに昇格!

仕事料の少なさに不満を言う剣之介に対して主水曰わく、
「こう考えたらいいんじゃないか?秋葉みていなふてい野郎をお金をいただいて仕置きができる、ありがてえことだと」