中村主水シリーズ第9弾 
必殺仕事人V

 

キャラクター

南町奉行所:定町廻同心中村主水江戸に舞い戻った加代の強引な行動により、またもや裏稼業に足を踏み入れることになる中村主水。別グループのおりくとは同格だが、おりくが旅に出た後はグループを束ねる。(新仕事人と全く同じ説明になってしまった)

おりく:三味線屋の女主人。裏稼業を長年続けてきた殺し屋でもある。山田五十鈴氏のスケジュールの都合のため、前半、中盤、終盤に登場。

:簪職人。またもや同役で登場。日本テレビ系の人気ドラマ「太陽にほえろ!」との掛け持ち等で、出演が黄色信号になる。
西順之介は秀の代わりとしての登場予定であったらしい。

勇次:三味線屋。前作から引き続き登場。派手な殺し技とともに、衣装、化粧も派手になり、各方面で注目を浴び始める。

加代:今作品は順之助と行動をともにする。疑問符が付く行動をとるようになる。

西順之助:商売人の「江戸プロフェッショナル」の対極をゆく仕事師。三田村氏の登板がなかったら、違うキャラクターになったいたかもしれない。

筆頭同心田中:ついに奉行所までコメディー路線に。あの「助け人走る」の奉行所はどこへ・・・。

中村せん&中村りつ:完全にコメディー化。「茶の間を笑わせるため」のムコイビリは見ていてちょっとくどい。


作品
超個人的評価:★★


他のシリーズとの違い

視聴率は必殺シリーズ至上、NO.1。主水シリーズとしては、前作とほとんど同じキャスト。それほど前作「新必殺仕事人」の支持が高かったのであろう。「家族みんなんで安心してみることが出来る必殺」という作品としては、文句無しの出来。子供から大人まで楽しめる作品。

個人的感想

悪いことをする奴ら、悪い奴に殺される頼み人、頼み人の恨みを晴らす仕事人という流れが完全に決まってしまっている。予定調和の世界だが、前作に引き続き、殺しのビジュアルは凄い。勇次、秀の殺しは冴え渡る。

ただ、悪いことをする奴らは、小悪党が多く、殺される頼み人は「生」に対して執念が感じられない。仕事人は正義の味方で、私生活は明るく楽しく、という方向性は、時代が望んだものなのか?