・佐賀藩の「清兵衛流極意」を題材に、江戸でお助け稼業を表看板に裏では闇の助け人なる殺し屋組織を描いた。 アダルトの極致といえる作品でテーマである”人を助ける”ことを貫き通した。
・明るさを前面に出しながら、実は暗い内容とすり替えるあたりが巧みである。
必殺20(15年)の歩みより
・主題は「金をもらって人を助ける」ことである。それを遂行する上で。必要であれば人を殺すというわけである。そしてその性格上、やや正義の味方的色彩が強い。
・25話以降は他の同シリーズにはみられない設定、ストーリーとして注目したい。
必殺ポスター全集より
・普段はどぶさらいから子守、洗濯とお声がかかればどこへでも出向く助け人。 しかし裏では殺しも引き受ける。
・平内が襖の後ろでキセルをふかしながら迫ってくる殺しのシーンは迫力満点であった。 
必殺大百科より
前作「必殺仕置人」が殺人事件と関連づけられ、社会的批判をかわす意図もあり、タイトルから「必殺」の文字が消えてしまう。
内容も「人助け」を全面に出し、それほどどぎつい描写もなく、助け人達はみんな明るい。・・・、と思っていたのは最初だけで、すぐに仕掛人レベルの描写になりました。
が、やっぱり主人公の二人が妙に明るいため、ソフトな感じがしてしまうのはご愛嬌みたいなものか?

なんといってもこの作品の凄いところが、後半の24話以降。
仲間を1人失い、奉行所にも目を付けられる。24話自体が最終回として扱ってもなんら問題がない出来であるため、25話以降、観ている方はいつ最終回なのかと緊張感を持って観てしまう。
じわりじわりと追いつめられていく助け人達。

中盤まではほのぼのとしていて、いつ復縁するのかと楽しみにしていた平内と元奥方のやりとりもあっけない結末を迎え、文十郎兄妹には奉行所の影がつねにちらつく。

観ている方が息苦しくなるような展開が続く。そう、この緊迫感こそが後期必殺に一番欠けていたもの。それを「必殺」を掲げない助け人から一番感じられるというのも不思議な感じがします。
平均視聴率
関東 18.6% 関西 22.8%
(明星デラックスTVSPより)

キャスト
中山文十郎(田村高廣)
浪人、剣は達人、性格明朗、強烈なシスターコンプレックスを発揮する。みかけが阪東妻三郎そのもの。

辻 平内(中谷一郎)
元武士。自ら離縁して武家社会からドロップアウト。そのため慰謝料を毎月元奥方に支払っている。これまた性格明朗で女好き。たばこ好きでキセルを相手の急所に刺し絶命させる。

島帰りの龍(宮内 洋)
一匹狼の助け人。20話から加入。メチャクチャかっこいい男。どこから観ても正義の味方。たまにいつアオレンジャーやV3に変身するんだろうと思ってしまう。(ちょっと嘘)。

清兵衛(山村聡)
裏も表も助け人の元締。外見はどこから観ても音羽屋半右衛門だが、性格、行動を観ても音羽屋半右衛門にそっくり。
ただ中村主水をうまく丸め込んだり、龍と対峙したりしているので行動面ではこちらが上か?

清兵衛の配下の情報係:
利吉
文十郎の妹、しのと恋仲である。
清兵衛の配下の情報係その2:為吉。24話で奉行所に捕らえられ責め殺される。

平内の元奥方:
辻 綾。平内に冷たい態度で毎月慰謝料を要求するが、内心は復縁したいという気持ちが強い。が、24話によって意外な方向へ・・・。