必殺!(セガサターン)1996年 前編 | |||
映画「必殺!主水死す」と同時期につくられたゲームです。 セガサターンといえば、ソニーのプレイステーションと並んでポスト:スーパーファミコンとして、激烈なシェア争いをしていた機種。 100万台発売までは両者互角でしたが、スクエアが「ファイナルファンタジー」シリーズの続編を、エニックスが「ドラクエ」シリーズの続編をプレイステーションで発売すると決まると勝負あり。 一気に流れはプレイステーションとなり、セガサターンはマイナー路線を余儀なくされます。 そんなマイナー機種のマイナーなゲーム。さらにこのゲームのいい評判は聞かないのですが、一応コレクターアイテムですので買いました。 ファミコン版と異なり、このゲームは横スクロールのアクションゲームです。 とても江戸時代の日本とは思えない様々なものが出てきますが、それはご愛嬌。 凶悪な難易度でプレイヤーを追い詰めます。 それでは紹介に入ります。 |
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・その方向性とゲーム内容はともかく、スタッフはやる気があります。そのやる気のひとつ、ナレーションはなんと・・・ ・効果音は実際の音源を使用。 主水の太刀、秀のかんざし刺し、鉄の骨砕きの音はそのままの迫力です。 ・このサブタイトルでも「やる気」は伝わります。(注:やる気があっても作品が素晴らしいとは限りません) さて、先日紹介したファミコン版は、 序章 疑惑なり 二章 極楽浄土なり 三章 無残なり 終章 極悪非道なり こんな感じでした。 が、セガサターンはやってくれます。 第1話 「狂った男の恨み文字」 第2話 「主水女の心配する」 第3話 「階段を見つけたのは秀」 第4話 「南蛮の薬はなんでも治すのか?」 第5話 「南蛮無用」 どこかで聞いたようなというか、仕置人と新仕事人と仕事人Vと仕事人と新仕置人のサブタイトルの流用です。 こんなのマニアしか気づきません。 やってくれるじゃないですか。 それではさらにくわしく紹介してみましょう。セガサターン「必殺!」 (注:一部管理人による脚色がございます。本当の「必殺!」を知りたい方は購入されることをお勧めします) |
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江戸の闇に生きる仕事人。 南町奉行所同心、中村主水もその一人である。 かつて主水は多くの仲間がいたが、裏稼業の宿命とたび重なる奉行所、対抗組織との激闘で、一人、またひとりと仲間を失っていった。 現在の主水は、3人の仲間と総勢4人のグループを結成している。 元締はいない。 主水と共に激動の中を生き抜いてきた男たち・・・。 それは面影、外観は当時とさほど変わらないが、中身は別人ともいっていいほど変わってている。 それ程、裏稼業で生き残るのは厳しいのだ。 生き残った主水の仲間たち。 念仏の鉄:ほねつぎしで悪人の骨を折り、絶命させる。 しかし、武器を持った複数の相手と闘う場合、もはや己の両手は無敵ではないことに気づいた彼は、ある決意を秘め、江戸を後にした。 3年後、主水の前に現れた彼は、恐ろしい術を体得していた。 「オレに怖いものはない、女がこの世から消えること以外は」と言い切る彼の体得した術は「気功波」であった。 三味線屋勇次:彼は三味線の糸を操り、人を殺める。 かつて主水グループが真砂屋一味と死闘を演じたとき、彼と同じ系統の殺し技を使う、組紐屋の竜が、多人数相手に何も出来ず(セリフも2つ)壮絶な死を迎えたことを知ったとき、彼は変わった。鉄に同行し江戸を去り、鉄以上ともいえる体術をマスターして帰ってきた。 彼は己の体内で「気」を練り、その「気」を糸に注入し、糸を殺戮の凶器に変えた。 「気」が注入された糸は、人間の体を簡単に貫き、絶命させる。 「もしも勇次の糸が切れたら?」なんてサブタイトルとは無縁になったのだ。 かんざしの秀:飾り職人の秀の武器はかんざし。 彼も真砂屋との抗争時、自分の限界を知る。 かんざしを折られてしまったのだ。 そのときは相手の刀を奪い、なんとか窮地を凌いだが、その後彼は敗北感にさいなまれていた。 しかし彼にはプライドがある。 かんざし以外の武器はよしとしないのだ。 そんな彼が選択した手段は、かんざしの鋭利化である。 そして折られる前に投げつける。 投げた後は新しいのを使えばいい。 そうして彼は全身に数百数千ともいわれるかんざしを装備し、仕事に向かう。 そこにはかんざしをまるで銃のように投げつける彼の姿があった。 西順之助の霊:念願の仕事師としてひとり立ちした彼だが、思わぬ敵「視聴率テコ入れ」の襲撃に合い、志半ばにして爆死してしまう。 この世に未練を残した彼は、霊となって主水たちを見守る。 主水たちがピンチになったとき、ライデン瓶を具現化し、主水たちのピンチを救う。
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