かつてのウルトラシリーズで新ウルトラマンにセブンが登場したり、ウルトラマンエースではウルトラファミリーが集合したりして、視聴者を大喜びさせてくれました。仮面ライダーも、宇宙刑事でも、スケバン刑事でも夢の顔合わせがありました。そう、必殺シリーズでもそんな顔合わせがあるのです。
一番有名なのは、必殺シリーズ10周年記念「仕事人大集合」というスペシャル番組です。
「新必殺仕事人」のレギュラーメンバーに、
「必殺仕置人:棺桶の錠」「必殺必中仕事屋稼業:知らぬ顔の半兵衛」
「必殺からくり人:仕掛けの天平」「新必殺仕置人:元締 虎」「必殺仕事人:元締 鹿蔵」
が出演し、ファンを喜ばせてくれました。

この作品はビデオ化もされ、ご存知の方も多いと思います。あまりにも有名なので、ここでは「大集合」ではなくて、あるシリーズに別のシリーズのキャラクターが登場した作品を紹介したいと思います。

12話「同心大疑惑」ゲスト出演:必殺仕置人:中村主水
あの中村主水が登場!インパクトは絶大。主水と助け人レギュラーとの絡みがふんだんにあり、なんと中山文十郎とは直接対決をするという場面も。
助け人元締:
清兵衛との絡みは緊張感に溢れます。

ストーリー
ある旗本殺しに疑問を持った中村主水。その旗本がキセルを脳天に突き刺されて殺されていたということから、平内に目を付け、平内を番屋に連れていく。平内を番屋の牢に入れ、餅を焼いて食べながらせんとりつの悪口を聞かせるシーンは笑える。
清兵衛の計らいにより、平内は解き放ちとなるが、主水はあきらめない。執拗に助け人を追う主水に、清兵衛は主水を始末することにし、中山文十郎に依頼。
中山文十郎は主水を討ちに行くが、引き分けとなる。(文十郎が足に傷を負ったので、主水の優勢とも取れる)
命を狙われた主水は清兵衛と直接対峙し、裏の助け人稼業について詰め寄る。(別室では平内と為吉はいつでも主水に斬りかかれるように武器を片手に待機中)
緊張感が頂点の中、清兵衛の「もしそれ(人殺し稼業)が本当ならどうするんで?」との問いに主水はなんと、
俺にもひとくち乗せろ」と返答。あっけに取られる、清兵衛。
ここで清兵衛は、裏ではなく、表の手柄(盗賊一味の捕獲)を紹介し、主水も渋々納得する。
主水は「仕置きのテーマ」をBGMに大暴れ!盗賊一味を見事捕獲する。
その後、町中で平内と文十郎に会った主水は、「よう、助け人。元気でやってるか?金になる仕事ならいつでもやるぜ」と声を掛け町中に消えてゆく。
平内と文十郎は、バカ負けしたような表情でそれをみているシーンでエンディングとなる。

24話「あんたこの替え玉どう思う」
ゲスト出演:必殺必中仕事屋稼業:岡っ引き源五郎

必殺シリーズ200回記念として過去のレギュラーが、ゲスト出演する特別編。
顔ぶれだけなら「仕事人大集合」よりも豪華絢爛。
出演者は、緒方拳(鍼医者not梅安)、沖雅也(しじみ売り)石坂浩二(町医者)、野川由美子(罪人の妻)、三島ゆり子(女囚)、中谷一郎(おでん屋)、田村高廣(クズ拾い(驚愕!))、草笛光子(町夫人)、中村玉緒(いじわるおばさん)
といった超豪華メンバーですしかしなから、キャラクターが違うので、比較にはなりません。が・・・。大塚吾郎氏だけは、源五郎そのままで登場!
赤井剣之介を相手に、あの怪演を再演する。

ストーリー ここ
源五郎は、「入れ替え作戦」のリハーサルをしているところに登場します。


14話「男狩無用」ゲスト出演:暗闇仕留人:妙心尼

この作品は、数ある必殺シリーズの中でもずば抜けてお色気シーン満載の作品として有名ですが、そのスパイスとしてとんでもないシーンが挿入されています。

一度入ったら生きては帰ってこれないといわれる「戸田屋敷」。そこには、男を取り込み、飽きたら殺してしまうというとんでもない姫君がいる。
その屋敷に夫を奪われた妻に、調査して欲しいと頼まれた主水は、屋敷から出てきた女中一行をつけていき、ある寺に辿り着く。
そこで主水が目にしたものは・・・・。
帰ってはなりませぬぅ」と昼間から若い男を引っ張り込んでいる、妻りつの妹、妙心尼であった。
主水は「全然成長してねえじゃないか!」と呆れ顔。


15話「密告無用」ゲスト出演:必殺仕置屋稼業:亀吉

奉行所で大勢が騒いでいる声を耳にした主水。その声の方に行ってみると・・・。
「チュチュンがチュン、物干しに、すずめが三羽止まってた。それを猟師が鉄砲で撃ってさ、煮てさ・・・・・」
なる「物干し音頭」を踊っている「亀吉」を発見。主水は踊っている亀吉の足を払い、転倒させる。「よう、亀。」
亀吉も「つけちゃうから」と懐かしのセリフ。ああ、懐かしの仕置屋稼業!!


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